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【現役薬剤師の体験談】ドラッグストア薬剤師の仕事がきついと言われる理由と実態

ドラッグストア薬剤師の仕事は「きつい」と言われることがよくあります。
長時間労働や販売ノルマ、立ち仕事など、その理由はさまざまです。

今回は、公務員からドラッグストア薬剤師に転職し、実際に働いている私が、この仕事の実態をお伝えします。

「きつい」と感じる場面ももちろんありますが、やりがいもたくさんあります。
この記事では、その両面を見ていきたいと思います。

目次

ドラッグストア薬剤師の「きつい」と言われる理由

ドラッグストア薬剤師の仕事がきついと言われるのにはいくつかの理由があります。

その代表的なものとして、土日出勤や販売ノルマ、体力的な負担などが挙げられます。

それでは、具体的にどのような部分が「きつい」と言われているか見ていきます。

土日出勤の現実

まず、多くのドラッグストアは土日祝日を含めて営業しているため、土日出勤が求められることがあります。

私は公務員時代、基本的に土日祝日が休みでした。
そのため、土日出勤があるという点は、大きな違いと感じました。

家族と過ごす時間が少なくなることは確かに少し辛い部分です。
(転勤で単身赴任になるよりはマシと考えていますが。)

特に子供が学校の休みの時、家にいられないことにはジレンマを感じることもあります。

しかし、ドラッグストアはシフト制を採用しているため、事前に休みたい日を伝えることで、子供の運動会や大切な家族行事には参加できることが多いです。

販売ノルマと目標達成のプレッシャー

次に、ドラッグストアでは販売ノルマがある場合が多いです。
会社や店舗によって異なるかもしれませんが、私が働いている店舗では、販売ノルマというより「販売目標」として設定されています。

例えば「この期間にこの商品をいくら売りましょう」といった目標です。

この目標が店舗の目標ですので、「店舗目標を達成するために個人が頑張る」みないたイメージです。
(ちなみに、今のところ、店長から個人がきついノルマを課せられるようなことなないです。)

この目標達成は、プレッシャーになることもありますが、私にとってはむしろやりがいのある部分でもあります。

なぜなら、紹介する商品はお客様のプラスになる商品だからです。

例えば、私の勤務するドラッグストアでは、プライベートブランドの風邪薬があります。

特徴は、大手メーカーの風邪薬と成分はほぼ一緒なのに、値段がやすいこと。

つまり、お客様は、同じ成分の製品をお得にお買い物できる訳です。

自分でもその商品を買うので、自信をもっておススメできる。

「自分が使って良いと思うものをすすめる」という姿勢で販売することが、仕事のプレッシャーを減らし、やりがいを増やすコツだと感じています。

力仕事と体力的な負担

ドラッグストアでは、医薬品だけでなく、日用品や食品も取り扱っています。

特にペットボトル飲料や洗剤など、重たい商品の補充作業は大変です。
段ボール箱に入った商品を持ち上げたり、運んだりする作業は体力を使います。

小柄な女性にとってが負担が大きいかもしれません。

しかし、店舗では代車(キャリー)を使って運搬することが多く、重たいものを持ち上げる必要がある場面は意外と少ないです。
また、必要な時には男性スタッフに頼めば良いですし、店舗全体で協力し合っているため、大きな問題にはなりません。

一方で、立ち仕事が多いという点は、確かにきついです。
ドラッグストア薬剤師は一日中立ちっぱなしになることが多く、休む時間は少ないです。
しかし、薬局薬剤師も同様に立ち仕事が多いので、そこまで大きな違いはないかもしれません。

薬剤師という職業が、そもそも立ち仕事が多いのだと思います。

勉強量が多いという現実

ドラッグストア薬剤師は、医薬品だけでなく、日用品や化粧品の知識も必要です。
これが「勉強が大変」と言われる理由の一つです。
私は男性ですが、特に化粧品の知識を身に付けるのは苦労しました。

しかし、この知識を持つことで、例えば「シミやそばかすに悩むお客様に美白化粧品と一緒にビタミン剤を提案する」など、総合的にお客様のお悩みを解決できるようになります。

日々の勉強は大変ではありますが、知識が増えることでお客様により良い提案ができる点は、非常にやりがいを感じます。
お客様に感謝される瞬間が、この仕事の大きなモチベーションです。

多岐にわたる業務内容

ドラッグストア薬剤師の仕事は、医薬品の販売や管理だけではありません。
商品棚の品出し、売り場の管理、商品の発注業務など、非常に多岐にわたります。
これらの業務が「多すぎて大変」と感じる人もいるでしょう。

しかし、私はこれらの業務もまた興味深いと思っています。

例えば、季節ごとの需要に応じて商品の発注を調整するという業務は、非常に面白いです。
夏場には蚊に刺されることが多いため、かゆみ止めがよく売れます。

逆に、秋から冬にかけては風邪薬の需要が高まるため、タイミングを見て在庫を調整することが求められます。
このような需要の変化を読み取りながら、最適な商品をそろえることが、私にとってはおもしろいと感じます。

まとめ:ドラッグストア薬剤師はきついけどやりがいも多い

ドラッグストア薬剤師の仕事は、確かに「きつい」と感じる面もあります。
土日出勤や販売ノルマ、体力的な負担、勉強量の多さなど、厳しい部分は否定できません。

しかし、それ以上に、お客様の役に立てるやりがいを感じる場面が多くあります。

最終的には、自分の仕事をどう捉えるかが大切です。
私は、公務員から転職してきましたが、この仕事には自分の成長やお客様との関わりを通じて得られる喜びがあります。

ドラッグストア薬剤師として、ただ薬を渡すだけでなく、さまざまな商品やサービスを通じてお客様をサポートできることに、大きなやりがいを感じています。

もしあなたが薬剤師として新しい道を模索しているのであれば、ドラッグストア薬剤師という選択肢も決して悪くないかもしれません。

どんな仕事を選んでも、厳しい面はあります。
それならば、充実感が得られる仕事を選ぶ方が絶対にいいです。

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